理学療法士として働く人は、近年増加傾向があります。
令和2年2月23日に実施された55回り学療法士国家試験では、合格者数は
1万608人です。
>>厚生労働省:第55回理学療法士国家試験及び第55回作業療法士国家試験の合格発表について
これに対して、理学療法士が所属している施設は全国で1万8000程度と言われています。
これらの施設に毎年1万人程度の新人層が入ってくるわけですから、必然的に競争が生じるわけですね(稼げる理学療法士と、稼げない理学療法士の二極化が進む)
このように、2020年現在、従来通りの理学療法士として働くだけでは、大幅な収入アップは難しくなっているのが実情です。
そこでおすすめなのが、理学療法士と別の資格を取得するダブルライセンスです。
特に、介護分野の資格を取得しておくと、理学療法士としての仕事の幅が非常に広くなりますよ(必然的に年収アップにつながります)
今回は、理学療法士と介護福祉士のダブルライセンスのメリットについて解説していきます。
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理学療法士・介護福祉士ダブルライセンスのメリット

(理学療法士・介護福祉士ダブルライセンスのメリットとは?)
↓理学療法士が介護福祉士をダブルライセンスで持っておくことには、以下のようなメリットがあります。
>>理学療法士と介護福祉士のダブルライセンスが生かせる職場は?
1.他職種と連携できるようになり、理学療法士としての仕事のレベルが確実に上がる
多職種の人たちと連携しながら仕事をしていくことは、理学療法士にとってとても重要です。
ここでいう「他職種の人たち」とは、看護師や介護士のことですね。
例えば、担当している方の院内や施設内での歩行やトイレ動作等の介助量や自立度を設定し、理学療法士の大切な仕事の一つです。
特に介護施設では実際の生活にたずさわるのは介護士が多いですから、介護士との連携がとても重要になるのです。
別職種の人たちと連携して仕事をしていくためには、お互いの仕事内容を実務レベルで理解しておくことが重要となります。
介護福祉士の資格を取得する事で、介護士の仕事を深く知る事ができ、スムーズな連携につながるでしょう。
採用担当者から見て、理学療法士と介護福祉士の両方の資格を持っている人は「既存のスタッフとスムーズに連携しながら仕事をしてくれるだろう」という期待を持つのは間違いありません。
2.夜勤の仕事も選択肢になるので収入が増える
上でも見たように、理学療法士は今後供給過多となっていくことが予想されます。
そのため、他の人と同じようなスキルしかなく、同じような仕事をしているだけでは、大幅な収入アップは難しくなるのは間違いありません。
その一方で、高齢化が進む日本では、介護分野の仕事は今後ニーズが強くなっていくのは当然の流れです。
つまり、理学療法士が年収を上げていくためには、今後は介護分野への積極的な挑戦が必要なのです。
特に夜勤に対応できる介護福祉士は全国的に不足しているのが実情ですから、高いお給料が設定されていることが多いですね。
日中は理学療法士として勤務し、夜や休日を介護福祉士として働くことで、収入を増やすといったかたちも考えられます。
(もちろん、激務になりすぎないように注意が必要ですが)
なお、副業を禁止している職場もあるため、注意が必要です。
私の職場も副業は禁止ですが、養育費の支払い等の特別な事情がある場合は、特例として許可される事もあります。
副業の可否については、事前に職場に確認しておくことをおすすめします。
3.キャリア上のリスク分散になる
これまで理学療法士としてのキャリアしかない人が、一般企業などに転職して働くのはかなりハードルが高いことです。
(もちろん不可能ではないですが、その場合はまったくの未経験者としてキャリアをやり直す必要があります)
理学療法士は体力勝負な部分もありますから、体調不良や精神的な理由等で理学療法士として働くことが難しくなることも考えられるでしょう。
理学療法士の一本だけでキャリアを構築することにはリスクがありますので、介護分野でも働けるように対策を講じておくのがおすすめです。
まずは介護福祉士として資格と実務経験を積み、さらに進んでケアマネージャーなどの上級資格に進んでいくことが考えられるでしょう。
ケアマネージャーは、基本的にケアプラン作成や書類作成などのデスクワークが中心になりますから、万が一現場で働けない状態になった時のリスク分散になります。
以前は介護福祉士の収入は理学療法士よりも大幅に低いのが実情でしたが、近年では国の方針による介護報酬の見直しや、処遇改善加算が実施されています。
これによって介護福祉士も理学療法士と大差ない収入を得る事が可能となってきているのです
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理学療法士と介護福祉士のダブルライセンスが生かせる職場は?
↓理学療法士と介護福祉士のダブルライセンスを生かして働ける職場には、以下のようなところがあります。
ダブルライセンスを生かせる職場
- 介護老人保健施設(老健)
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護付有料老人ホーム
- 通所リハビリ(デイサービス・デイケアサービス)
- 訪問リハビリ(訪問介護)
- グループホーム
個人的には、介護老人保健施設(老健)がおすすめです。
その理由について、以下で解説していきます。
介護老人保健施設(老健)がおすすめな理由
老健はリハビリを目的に入所、通所する施設のため、理学療法士の技術を生かしやすい職場です。
リハビリスタッフや看護師と比べ、介護士の割合が最も多いので、介護福祉士を取得する事でスムーズにコミュニケーションを図る事ができます。
年収に関しては400万円程度からスタートなことが多いですね。
↓例えば、以下のような求人があります。

(老健施設の理学療法士向け求人例:こちらはPTOT人材バンクに掲載されている求人です)
残業が少ない職場が多いため、ダブルワークにも向いています。
新卒でも就職は可能ですが、様々な疾患の方がいるので、病院である程度の経験があると、スムーズに働くことができますよ。
病院なら「療養型病院」がおすすめ
病院での勤務を希望される方は、療養型の病院がおすすめです。
患者様の状態が安定していることが多くて書類も少ないため、定時に退勤できるのが療養型病院の良いところですね。
↓例えば、以下のような求人があります。

(療養型病院の理学療法士向け求人例:こちらはマイナビコメディカルに掲載されています)
残業が少ないという事は、ダブルワークをするためのスケジュール管理が楽に行えるということでもあります。
休日や夜の時間を利用してダブルワークを行う場合は、休日が多い職場の方が多くダブルワークをする事ができるため、収入アップに繋がりますよ。
この点、急性期病院では書類が多いため残業が必要になる事が多いため、ダブルワークを検討している方にはおすすめできません。
療養型病院では複数の疾患を抱えている患者様が多いですから、急性期や回復期病院での経験があると貴重な戦力として扱ってもらえるでしょう。
最後に
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理学療法士が転職サイトを1つだけ使うならここがおすすめです。 給与交渉や勤務時間の交渉も代行してくれるので、少しでも良い環境で働きたい人はここを使いましょう。 - PTOTキャリアナビ
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